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ワンカットに懸ける思い!全編ワンカット作品のご紹介

2022.1.21 竹山 その他

みなさまこんにちは、ニューステラ映像制作事業部の竹山です。
今日は、全編ワンカットで構成された作品をいくつかご紹介します。

みなさまの中には、すでに何作品か全編ワンカットで構成されている作品を知っている方もいると思います。

作品をなぜワンカットの構成にしたのか?
そして全編ワンカットの作品はどのように作られるのか、制作の裏側なども少しご紹介できればと思います。

これまでに、全編ワンカットのMVやPVはいくつか見てきましたが、事前準備や本番で全スタッフ一丸となり息を合わせるなど、とにかく!!!!大変、、。

そんな中、全編ワンカット撮影が大きな話題になった映画!!
2020年2月14日『1917 命をかけた伝令』をご紹介いたします。

まず始めに『1917 命をかけた伝令』とはどんな映画なのか?

監督は、アメリカン・ビューティー/007シリーズ などを手がけたサム・メンデス監督。
そんなサム・メンデス監督の祖父である故アルフレッド・H・メンデスが上等兵として従軍した、第一次世界大戦での自身の体験や戦場で出会った人々のエピソードを基にしています。

内容に関しては、まだこの作品を観ていない方のために軽くお伝えします。

舞台は第一次世界大戦真っ只中の1917年、若きイギリス兵のブレイクとスコフィールドに、ある重要な任務が任されるところからこの物語は始まります。

それは最前線にいる1600人の味方に明朝までに作戦中止の命令を届けるというものでした。
彼らが進む先にはドイツ軍の罠が仕掛けられているため、このまま進むとブレイクの兄を含めた大量のイギリス兵が命を落としてしまうことになります。

刻々と時間が過ぎる中、彼らのミッションは始まります。

上記の動画で、監督サム・メンデスは今回の作品について

『兵士たちの体験をそのまま観客にも体験してほしかった。観客とキャラクターの距離をなくしたかったんだ』『全編ワンカットであることを意識する人もいると思うが、実際にはカメラのことを忘れて物語に没頭してほしい』

と全編ワンカットへのこだわりと思いを語っています。

ちなみにこの映画、”全編ワンカットで撮影された”わけではなく、各シーンが全てワンカット撮影されているため、全体がつなぎ目なく繋がり、まるで1つの長回しのシーンのように見えるわけです。(とはいえ、1カット20分を超えるシーンもあるため現場はかなりの緊張感だったはず!!)

私も実際に拝見させていただき、職業柄このシーンをどうやって撮影しているんだろうとか、あっここでカット切り替わったかな?など当初見ていましたが、サム・メンデス監督のコメントにあったように、ただただ、、、、作品の物語に没頭してしまいました。

この作品の制作にあたって、『全てがつながっていないといけないから、セットを建てる半年前から脚本片手に更地を歩き、俳優とそれぞれのセリフにかかる時間を計測し、各シーンの長さを想定して目印をたて、それからセットを立て始めることができたんだ』など、他にもそれぞれのスタッフが制作に関しての苦労話や、見所を語っています。

撮影現場に関してサム・メンデス監督は

『いつもはこのあたりを短くしようとか、あのシーンはカットしようとか、考えながら撮影を行う。だが本作ではそうはいかない。カメラマンその他全ての要素を俳優の演技にピッタリ合わせる必要があった。完璧にキマッた時は爽快な気分だったよ。だがそれには緻密な計画とスタッフの高いスキルが必要とされる』

『全員が一致団結した現場だった。各部門の責任者と主要なコラボレーターの間では、ほぼ毎日意思の疎通があったし、撮影を通して全員がこの作品に終始関わっていた。素晴らしいアーティストが一堂に会し、互いに敬意を表し、上下関係がほとんどない平等な環境で仕事をしているのを見て、すごく感動的だった』

と語っています。

最後の『全員が一致団結した現場だった』というサム・メンデス監督のコメント通りの作品の印象を受けました!!
『1917 命をかけた伝令』まだ見ていない方は是非、物語に没頭していただき体感していただきたいです!!(Netflix、Amazon prime video 配信中)

その他の全編ワンカット作品↓

以上、ニューステラ映像制作事業部竹山でした!


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